ここんにちは。Emi(@Emi07033909)です。この春から大学院生になりました!
病院を退職すると、各種手続きを自分でしなければなりません。中でも重要なのが健康保険。今日は医師が加入できる健康保険について選び方やポイントについて調べました。
- 大学院生(非常勤医師)が加入できる健康保険は何があるの?
- どこで加入するのがいいの?
疑問に思っている医師の方はぜひお読みください。
健康保険について
日本は国民皆保険制度により何らかの健康保険に加入することが義務付けられています。勤務医であれば勤務先で健康保険に入ります。保険料は勤務先が半分、残り半分を自分で払っています。退職すると自分で健康保険に加入しなければなりません。さらに保険料も全額支払います。
加入できる健康保険は?
大学院生(常勤先を退職した医師)が加入できる保険は以下の3つになります。
- 勤務先の健康保険の任意継続
- 国民健康保険
- 医師国民健康保険組合
勤務先の健康保険の任意継続
実は勤務先で加入していた健康保険(全国健康保険協会や共済組合)に退職後最長2年間加入ができます。全国健康保険協会や共済組合のページにアクセスすると任意継続について記載されています。
保険料については各都道府県によって異なります。こちらを参照ください。
参考までに東京都について調べてみました。
医師のみなさんは月額報酬30万円以上であったと思いますので、40歳までなら29,520円/月=354,240/年、40歳以上なら介護分が付加され34,920円/月=419,040円/年になります。
※保険料をまとめて前納することでさらに割引があります。
対象は資格喪失日の前日(退職日)までに継続して2ヵ月以上の被保険者期間がある方です。手続きは退職後20日以内に自分で行う必要があります。所属の健康保険組合に電話すると任意継続の書類を郵送してくれますので、退職証明書を提出して手続き完了です。
注意点としては、加入が最長2年間のため、4年間の大学院生活の場合、2年経過したら、国民健康保険または医師国民健康保険に加入する必要があることです。
国民健康保険
国民健康保険は自営業の方や会社を退職された方が加入することができます。保険料は年収や家族の人数、住所地によって変わります。
詳しくはこちらをご覧ください。
世帯単位の賦課限度額(年間で納める最高額)は住所地によって異なるので、詳しくは居住地の役所にお問い合わせください。市町村によっては必要事項を入力することで、国民健康保険料がいくらになるかを試算することができるページがあります。
参考までに上記の令和3年度の東京都の保険料の上限は40歳までなら82万円/年(=68,333円/月)、40歳以上になると介護分が付加され99万円/年(=82,500円)になります。
かなり高額ですね。
医師国民健康保険組合
医師国民健康保険組合(医師国保)は医師会専用の健康保険で、保険料は医師会毎に異なります。
参考のため東京都医師国民健康保険組合の保険料がこちらです。
東京都では保険料は32500円/月、家族が1人増える毎に+12500円/月、つまり39万円/年、家族1人につき+15万円/年です。
自分だけならよいですが、家族が増えると金額が大きくなりそうです。保険料が気になる方は住所地の医師国保を調べてみてください。
また医師国保は医師会への入会が必要です。新規入会の場合保険料に加えて医師会費がかかることに注意です。
どの保険がいいの?
任意継続、国民健康保険、医師国保の3つを比較しました。
~ポイント~
- 保険料の最安は任意継続。ただし最長2年間まで。
- 国民健康保険は年収、家族、住所地により異なる。高額だが、上限額がある。
- 医師国保は医師会毎に保険料が異なり、家族が増えるほど保険料が上がる。医師会への入会、医師会費がかかる。
保険料は医師の年収や家族の人数、住所地で異なることがわかりました。
結婚しているのか、子供はいるのか、地方に住んでいるのか、収入はいくらなのか・・・
どの保険が一番いいかはご自身の状況によって変わりますので、決める前に必ず勤務先や医師会、役所に問い合わせて保険料を確認しましょう。
任意継続に決めた
私の場合保険料が一番安いのは任意継続でした。退職が決まったら健康保険組合の支部に連絡して書類を郵送していただき、退職証明書を添付して手続きが完了しました。
しかし2年経過したら、国民健康保険または医師国保に加入しなければなりません。
その時の収入、家族の人数によってどちらが安いかは変わりそうです。再度計算して加入したいと思います。
まとめ
大学院生(非常勤医師)の健康保険についてまとめました。
- 加入できる健康保険は、任意継続、国民健康保険、医師国民健康保険組合の3つ
- 保険料の最安は任意継続。ただし最長2年間まで。
- 国民健康保険は年収、家族、住所地により異なる。高額だが、上限額がある。
- 医師国保は医師会毎に保険料が異なり、家族が増えるほど保険料が上がる。医師会への入会、医師会費がかかる。
保険料は年収、家族の人数によって変わるため、それぞれを試算して加入する健康保険を選びましょう。
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