こんにちは。Emi(@Emi07033909)です。
医師の皆さんならおそらく一度は目にしたことがある医師賠償責任保険。実はいろいろな団体から申し込むことができるのですが、実は申し込む先によって保険料が違うんです!今日は医師賠償責任保険の一番お得な申し込み方法について調べてみました。
どこの医師賠償責任保険にすればいいのかな?と悩んでいる先生はぜひお読みください。
医師賠償責任保険について
医療行為の時にどれだけ気を付けていても、わずかな過失から患者に思わぬ障害を与えてしまう恐れがあります。医師賠償責任保険とは、医師が業務上の過誤によって損害賠償責任を負ったときに保険金をお支払いする保険です。
医師賠償責任保険のポイント
日本国内において医療行為に起因する事故によって生じた賠償責任が補償されます。これは医師本人のほか、直接の指揮監督下にある看護師や放射線技師などの行った業務も含まれます。また標榜科目以外の医療行為による事故や、常勤以外の医療施設で行った医療行為による事故も補償されます。
補償額の設定は?
医師賠償責任保険は補償額によって5000万円、1億円、2億円、3億円の4つのプランがあります。
加入する際に重要なのがこの補償額の決定です。
しかし、いきなりいくらに設定するかは難しい問題です。そこで私は過去の判例を参考に補償額を決めました。過去の医療訴訟判例をまとめた結果です。
賠償額5000万円以下の訴訟が約80%
賠償額5000万~1億円の訴訟が約15%
賠償額1億~2億円の訴訟が約5%
2億円以上の賠償は調べた範囲で認めませんでした。
補償プランは1ー2億円
上記の結果95%が賠償額1億円以下、100%が2億円以下であることがわかりました。
5000万円プランでも十分にカバーできますが、ちょっと心許ない気がします。今の時代ヒヤリハットに近い事故でも訴訟されるリスクがあります。95%を考慮するならば補償プランは最低でも1億円、訴訟リスクが高い方は”万が一の保険”という意味でも全部をカバーする2億円プランがいいと思います。2億円のプランに入っておけば基本的には安心ではないでしょうか。私も2億円のプランにしました。
また、確認した範囲では2億円を超える損害賠償額の判例は見当たらなかったため、3億の補償プランは過分だと思います。
おすすめの補償額は専門科など様々な要因により左右されます。自分にとって安心できる補償額に設定するのがよいでしょう。
医師賠償責任保険の比較
続いて医師賠償責任保険を申し込める各会社を比較してみました。団体割引20%が適用される3つから選ぶのがおすすめです。
- 民間医局
- 各学会
- 日本医師会
医療賠償保険がある学会は?
2.学会の保険を提供している学会は以下になります。
- 日本脳神経外科学会
- 日本整形外科学会
- 日本眼科医会
- 日本胸部外科学会
- 日本神経学会
- 日本糖尿病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本外科学会
- 日本循環器学会
- 日本消化器病学会
- 日本産科婦人科学会
その他、卒業大学や同窓会でも団体割引で賠償保険に入会できるところがあります。そちらについては個別に確認してください。
補償プランによる最低金額は?
次にそれぞれのプランの最低金額を見ていきます。
わかりやすいように費用を表にまとめてみました。
5000万円 | 1億円 | 2億円 | 3億円 | |
民間医局 | 32310円 | 41660円 | 47710円 | 53360円 |
各学会 | 28800円 | 40660円 | 51570円 | 62480円 |
日本医師会 | 研修医15000円、30歳未満39000円、30歳以上68000円 |
補償プラン5000万円の場合
5000万円プランを提供しているのは民間医局と各学会のみになります。
- 民間医局・・・32310円
- 各学会・・・28800円
※ただし5000円プランを提供している学会は、上記11学会のうち日本脳神経外科学会、日本整形外科学会、日本胸部外科学会、日本神経学会、日本糖尿病学会、日本産科婦人科学会のみになります。
上記学会に所属する医師の方は学会経由で、それ以外の医師の方は民間医局で申し込みましょう。
補償プラン1億円の場合
1億円の場合属性により料金が異なります。
- 民間医局・・・41660円
- 各学会・・・40660円
- 日本医師会・・・研修医15000円、30歳未満39000円、30歳以上68000円
研修医~30歳未満の方は日本医師会のプランが一番安いです。ただし30歳以上では一番高くなるため、30歳を超えたら属性により民間医局または各学会に乗り換えましょう。
補償プラン2億円の場合
2億円プランを提供しているのは民間医局と各学会のみになります。
- 民間医局・・・47710円
- 各学会・・・51570円
民間医局が明らかに安いため、2億円プランに加入するなら民間医局の医師賠償責任保険に加入しましょう。2億円プランであればどんな訴訟でも安心かと思います。私も加入しているプランです。
補償プラン3億円の場合
3億円プランを提供しているのも民間医局と各学会のみになります。
- 民間医局・・・53360円
- 各学会・・・62480円
民間医局が明らかに安いため、3億円プランに加入するなら民間医局の医師賠償責任保険に加入しましょう。ただこれまでに2億円以上の賠償額に至った判例がないため、3億円プランは過分かもしれません。
おすすめの医師賠償責任保険は?
賠償額プランによって料金が異なります。
5000万円 | 1億円 | 2億円 | 3億円 | |
民間医局 | 32310円 | 41660円 | 47710円 | 53360円 |
各学会 | 28800円 | 40660円 | 51570円 | 62480円 |
日本医師会 | 研修医15000円、30歳未満39000円、30歳以上68000円 |
日本医師会は研修医~30歳までは一番安いですが、その後は一番高くなり、乗り換える必要があります。医師賠償責任保険を提供している学会に所属している方は学会で加入するのが良いですが、該当学会に所属していない場合は民間医局での加入がおすすめです。
なかでも民間医局の補償プラン2億円が一番おすすめです。
補償額2億円までならば仮に損害賠償を払うことになっても保険でカバーでき、他社と比較しても一番安く加入することができます。私も実際に加入していて、とても安心できる保険です。
まとめ
医師賠償責任について解説しました。
- 補償額に応じて5000万円、1億円、2億円、3億円の4つのプランがあります。
- 申し込みは民間医局、各学会、日本医師会からできます。
- おすすめは民間医局の2億円プランです!
どの保険がいいか迷われている先生は加入をご検討ください。
公式サイト民間医局の公式ホームページへ
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