こんにちは。Emi(@Emi07033909)です。
内分泌専門医試験対策に内分泌代謝科専門医研修ガイドブックから、重要事項や、過去に出題された内容をまとめてみました。
最新の対策は数年分の学会誌を読んでおきましょう。
参考文献はこちらです。
内分泌専門医に絶対合格したい人はこちらも必須です。
間違いなどあるかもしれません。参照は自己責任でお願いいたします!
放射線誘発甲状腺癌
- 乳頭癌
>100mSvから。頚部外照射でもリスク↑
ちなみにチェルノブイリは131Iとセシウム。
小児:放射線感受性が高い。エコーとFNAが重要。リンパ節転移、肺転移が多く進行型50%だが、術後131Iで治療成績良好、死亡率は低い。
原発性甲状腺機能低下症
- 自己免疫性:橋本病 TPO,Tg抗体、TRAbもある。
- 医原性:甲状腺術後、放射線、Basedow病131I後、薬剤性
- 抗甲状腺薬
- 無機ヨード(>100mgで合成阻害)
- アミオダロンにもヨード含まれる
- T4→T3阻害=TSH↑T4↑T3↓
- AIT1≒Basedow病⇒MMI
- AITⅡ(こっちが多い)=破壊性甲状腺炎⇒PSL
- IFN/G-CSF誘発甲状腺炎
- Li(分泌↓)
- CYP3A4誘導=甲状腺代謝↑(RFP,フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン)
- GnRH(ゾラデックス・リュープリン)、エストロゲン
- サリドマイド
- スニチニブ(破壊、I取り込み阻害)
- 先天性:甲状腺無形性、ホルモン合成障害
ヨード過剰摂取は甲状腺機能低下、欠乏地域では甲状腺機能亢進症になりやすい
潜在性甲状腺機能低下症
うつ状態、認知障害、冠動脈疾患進展、脂質代謝異常、妊娠・胎児への影響があるためTSH>10µU/mlで治療する。(ただし85歳以上ではnon thyroidal illnessや生理的変化の可能性もある。)
治療
- チラーヂン:半減期約7日。空腹時の方が吸収率はよい。70-80%が小腸から吸収
- コレスチラミン、鉄、亜鉛、アルミニウム製剤、胃薬は服用間隔を2時間以上あける。
- チロナミン T3 100%すみやかに吸収 半減期1日
Autonomously functioning thyroid nodule
AFTN=toxic adenoma(Plummer 病)+toxic multinodular goiter
Plummer病
甲状腺中毒症の0.2%
高齢者、女性ヨード不足の地域に多い。
gsp gene point mutation
Basedow病との合併が2-3%でみられMarine-Lenhart 症候群と呼ばれる。
結節分泌T3>T4 hot nodule
治療は手術、131I(Basedow病よりも大量の放射線を必要とする), PEIT(percutaneous ethanol injection therapy)
化膿性甲状腺炎
下咽頭梨状窩
甲状腺癌
- 良性腫瘍:濾胞腺腫
- 悪性:乳頭癌85%, 濾胞癌9%, 未分化癌2%, 髄様癌2%, リンパ腫2%
乳頭癌・濾胞癌 30-50y 10年生存率80-90%
- 低リスク:転移(-), <2cm, リンパ行性
- 予後悪性因子:高齢、腫瘍>5cm、皮膜外浸潤
未分化癌や悪性リンパ腫Gaシンチグラフィ
分化癌の転移検索:123Iシンチグラフィ
治療は甲状腺亜全摘、リンパ節郭清、術後チラーヂン内服でTSH抑制。髄様癌は全摘。分子標的薬は残存甲状腺がない場合に使用。PEIT:甲状腺嚢胞、Plummer病、二次性副甲状腺過形成
外照射:未分化癌、悪性リンパ腫、131I濾胞癌遠隔転移
乳頭癌
微細石灰化、low echo, 境界不明瞭、縦横比高値、皮膜外進展、リンパ節転移
髄様癌
常染色体顕性遺伝 30-40% MEN2 RET
カルシトニン、CEA,アミロイド沈着
MEN2B予後悪い、脈管浸潤>皮膜進展。3歳までに予防的手術
リンパ腫
橋本病母体 10年生存率70%
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